園芸・ガーデニング初心者でも出来る!ハンギングバスケットの楽しみ方

玄関やお店などで壁や天井から吊るされている植物を見たことありますか?
あれがハンギングです。引っ掛けたり、吊るしたりする空間に飾る花の寄せ植えになります。
今回は歴史から楽しみ方までご紹介します。

イギリスで始まった歴史あるハンギングバスケットとは

イギリスで始まった歴史あるハンギングバスケットとは

ハンギングバスケットとはイギリスで始まった歴史ある装飾園芸の技法で 引っ掛けたり、吊るしたりし「空間に飾る」花の寄せ植えのことです。(Hang…吊るす、basket…かご)

通称で「ハンギング」と呼ばれています。 鉢植えやプランターなど地面に飾る園芸スタイルに対して、ハンギングバスケットは空間を飾る新しい園芸スタイルですね。

イギリスでは園芸が国民的な趣味といわれるほどで、その中でも特にハンギングバスケットは国民の生活になじみ、暖かくなると街がハンギングバスケットであふれ、住宅はもちろん駅前広場やオフィス、レストランなど様々な場所で飾られるほどハンギングバスケットは広く国民に愛される大切な存在になっているようです。

日本では、1990年に大阪で開催された「花の万博」以降急速に普及しました。 1996年には「日本ハンギングバスケット協会」が発足し、「ハンギングバスケットマスター認定試験」も設けられています。(当店の店長も15年くらい前にハンギングバスケットマスターの資格を取得しました!)

日本の都市環境、狭い個人の庭に最適なハンギングバスケット

日本の都市環境、狭い個人の庭に最適なハンギングバスケット

 ハンギングバスケットは場所をとらずに持ち運びも簡単にできるので、広い庭がなくても、マンションでも楽しむことができておススメです。
飾る場所は、玄関や門扉、フェンス、庭、ベランダ、トレリス、塀、、、など飾る場所は自由に選ぶことができます。

ハンギングバスケットは「家のアクセサリー」殺風景な家を華やかにしてくれます!

ハンギングバスケットは「家のアクセサリー」殺風景な家を華やかにしてくれます!


家を出るとき、帰ってきたときなど、一番目にすることが多い玄関、そしてお家の顔とも言える玄関にスタンドを使ってお気に入りのハンギングバスケットを飾れば、お花が家族やお客様をおもてなし。 他にもバルコニーに飾ればまるで外国のような雰囲気を楽しめたり、フェンスや塀に飾ると、遠くからも目立ってご近所さんからも注目の的ですね(o^―^o)広いお庭がなくても飾るだけで簡単に憧れのフラワーガーデンに!

実際に当店のお客様からも
「ハンギングバスケットを飾りだしてからご近所さんからお花がきれいですねと声をかけられます」
「わざわざ見に来られる方もいらっしゃいます」
などの声も届いています。他にも
「毎朝カーテンを開けてお花を見るのが楽しみになりました」
「庭を眺める機会が増えました」
など、外向きに飾るだけでなく内向きに飾る喜びの声もありました。

ハンギングバスケット4つのメリットと注意点

ハンギングバスケットは「家のアクセサリー」殺風景な家を華やかにしてくれます!

・ハンギングバスケットは、掛けたり、吊るしたりすることで、花を目の高さで楽しむことができ見る人に強い印象を与えます。
・容器に植えているので、雨の日に軒下に移動したり、凍るような寒い夜や、暑すぎて葉焼けしそうなときには部屋に取り込めます。
・空間に飾るため、風通しが良いので蒸れにくく、病害虫の発生も少ない。
・場所をとらないので、庭がなくてもテラスやベランダで育てて、飾ることができます。

プランターのように地面に置く寄せ植えに比べ、たくさんのメリットがあるハンギングバスケットですが、注意も必要です。

当店のハンギングバスケットは水をやった状態で小さいものでも4キロ前後あります。高い位置に掛けるものなので落下しないよう注意が必要です。 掛ける場所や器具の耐久性や固定は必ず念入りに、定期的にチェックしてください。

初心者に人気組み合わせはパンジーやビオラ♪

初心者に人気組み合わせはパンジーやビオラ♪

ハンギングバスケット初心者にオススメなのはパンジーやビオラのハンギングバスケットです。 パンジーとビオラはとても強い植物で、基本的には日当たりの良い場所で水をあげるだけで元気に育ってくれます。 花の色の種類もたくさんあり、お気に入りのハンギングが見つけやすいと思います。 パンジー・ビオラはとても管理が簡単で、初心者向けの植物と言えます。「自分で植えるのは心配」「ハンギングバスケットの作り方がわからない」という方はぜひ当店のパンジービオラのお試しハンギングから始めてみてください!

届いたらお好きな場所に飾るだけで簡単にハンギングバスケットを楽しむことができます。 実際に私も初めて購入したのはパンジーとビオラのハンギングです。 水をあげて咲き終えた花がらを摘んであげるだけで丸くきれいに半年間咲き続けてくれました。水やりを忘れてぐったりしていたときはもうダメかと心配しましたが、次の日には元気に咲いているくらい丈夫です!

種ができると種を作るほうに栄養がいき花が咲きにくくなるので、咲き終えた花をこまめに摘んであげるといいですよ!

毎朝娘と幼稚園バスを待つ間に花がら摘みをすることが日課になりました。幼稚園の準備が早くなり、ぐずぐずでバスに乗っていた娘がハンギングバスケットを迎えて花がら摘みをするようになって幼稚園の準備が早くなり、ニコニコで幼稚園バスに乗れるようになりました。小学生になった今でも花がら摘みは楽しそうにしています(^―^)

吊るす方法から置く方法まで!ハンギングバスケットインテリア例

吊るしたり、掛けたり、置いたり飾る方法を選ばないハンギングバスケットの容器の形は、
当店でよく使用しているスリットバスケット、吊りかご、リースと様々です。

吊るす方法から置く方法まで!ハンギングバスケットインテリア例


吊るすタイプのハンギングは家の中のインテリアとしても人気です。
アイビーなどの観葉植物は室内でも育てることができ、
初心者にも育てやすく季節も関係なく楽しめるのでオススメです!
アイビーがどんどん下に向かって伸び、毎日成長を観察したくなりそうですね。
カーテンレールなどを使って窓辺に飾ってみるのはいかがでしょうか?

ワイヤータイプのヤシバスケット


ワイヤータイプのヤシバスケットは部屋の中でも外でも楽しめますね。
ヤシ繊維で通気性がよく病気になりにくく、軽いので飾る場所を選びません!
リビングの壁や玄関、室内でもできるだけ日当たりの良い場所がおススメです。

スリットバスケットは背面が平ら


スリットバスケットは背面が平らになっています。
フェンスに掛けたり、ラティスに掛けたり、スタンドを使って飾ることもできます。

リースタイプ


リースタイプは容器の形がおしゃれで一つ飾っただけでもとっても存在感があります。

ハンギングバスケット


ハンギングバスケットは室内に飾ると日光不足で育たなかったり、
室内に水が垂れたりと初心者の方にはおススメできません。その代わりにドライフラワーやプリザ―ブドフラワーを使用したハンギングバスケット(リース)がおススメです。
部屋に花を飾りたい!でもこれ以上物を置くところがないと思うことはありませんか?
そんな時にぴったりなのが壁に飾れるハンギングバスケットです!

初心者が以外と知らない水やりポイント


◎初心者が以外と知らない水やりポイント3選

①土の表面(ミズゴケ)がしっかり乾いたら水やりのタイミング
②一度にやる量はたっぷり!(当店のハンギングバスケットなら1リットルくらい)
③30秒以上かけてゆ~っくり土にしみこむのを待ちながらやる
※少ない量を毎日のように与えてしまうと、土が乾く間がなく根腐れします。
※「雨」はよほど長い時間のどしゃぶりでなければ土に届かないので、水やりとしてカウントしません。

大事なお花が長持ちする4つのお手入れ方法♪

花がら摘み

花が咲き終わったものはそのままにせず、こまめに摘み取ります。咲き終わった花だけでなく枯れた葉や、バスケット内に落ちている花びらも取り除くことで、見た目を美しく保ち、灰色カビ病などの発生も防ぎます。

肥料

肥料

2週間に一度くらい水やりの代わりに液体タイプの肥料を与えるとさらに元気に、長い期間生き生きと咲き続けてくれます。

切り戻し

植物には生育に差があるので、長く育てていると形が乱れてくることがあります。散髪をするように伸びてきた茎をところどころ茎の途中から切り戻し、形を整えていきます。美しいフォルムを保つコツは、正面から見たときに丸い印象になるようにすることです!!

病害虫の駆除

灰色カビ病やアブラムシを見つけたら、薬剤を散布するとともに、他の植物にうつらないように離しておきましょう。

まとめ

ハンギングバスケットの魅力

日本の都市環境、狭い個人の庭に最適なハンギングバスケットの魅力をお伝え出来たでしょうか? ハンギングというと吊るすイメージがあるかもしれませんが、画像のようにハンギングはそのまま置いて楽しむこともできます。 椅子やミニテーブルの上に飾ったり、フラワースタンドに飾ったり、置く場所やお気に入りのアイテムと一緒に飾ることでより華やかに空間を演出してくれそうですね!!!

プランタータイプに比べてハンギングバスケットは珍しいので育てるのに少し不安になるかもしれませんが、パンジー、ビオラなどの強い植物から始めると水やりだけで失敗なくハンギングバスケットを楽しめますよ!しかもハンギングは高い位置に飾るためダンゴムシやナメクジなどの虫がつきにくいのも、虫が苦手な私としてはすごくオススメなポイントです!

植物は基本的に日光を必要とし、日光の当たり方によって花が咲きにくいことがあるので、できるだけ日当たりの良いところに飾ることをおススメします!

早速お気に入りのハンギングバスケットを見つけて、花でうるおう毎日をスタートしましょう!

この記事を書いた人

花うるるスタッフ・ mocchi

三姉妹の母、末っ子の幼稚園入園をきっかけに花うるるに入社。
ハーバリウムの作成、新作の開発を担当している。(パステルカラーが好きすぎてパステルカラーに偏りがち。笑)
作成したハーバリウムは2500本以上。ハーバリウム教室の講師も担当している。
花うるるのハンギングや寄せ植えが大好きで、入社してからずっと自宅にもハンギングを飾り癒されている。