観葉植物とは?夏におすすめな緑のインテリア。サンスベリアやアイビーが人気

2020/08/08 観葉植物

観葉植物とは?

お家時間や在宅勤務が続くと、人と会わない日が続いたり、ずっとパソコンに向き合っていたり、気が滅入る方も多いのではないでしょうか。 そんな時にはお花や観葉植物を身近に置くことがおすすめ!自然に触れて、生活に潤いを取り入れましょう。 観葉植物は、最近ではインドアグリーンとも呼ばれ、センスのよいインテリアとしても人気の高い植物です。また、ストレス軽減やリラックス効果が得られるという研究もあるんですよ。

とは言っても、園芸に慣れていないとちょっとした油断で枯らしてしまったりしないか心配ですよね。 でも、そんな心配はご無用です。観葉植物なら丈夫で手がかからないものが多く、ポイントさえ押さえていれば、初心者でも育て続けられます。

今回は、観葉植物の基本的な知識や歴史、おすすめ商品をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

観葉植物が夏におすすめな理由は、一年中お手入れ簡単で楽しめるから

観葉植物が夏におすすめな理由は、一年中お手入れ簡単で楽しめるから

まず、観葉植物とは何でしょうか?
お花とは違って花は無く、主に緑の葉の美しさを楽しむ植物ということは一見して分かりますが、細かい定義はよく知らない方が多いのではないでしょうか。

観葉植物の定義は「熱帯・亜熱帯地方などに自生する植物を観賞用に鉢植えしたもの」です。
葉だけではなく、形・大きさ・色・模様なども見どころで、植物によって異なるツヤや雰囲気も楽しむことが出来ます。
花ではなく葉っぱを中心に楽しむため、花が咲いたり実がなったりといった大きな変化は少ないですが、一年を通して観賞することができます。

そして、育てやすさも特徴のひとつです。種類にもよりますが、基本的には日陰や寒さにも強いです。
室内の直射日光の当たらない場所でも育つくらい丈夫で、育てやすい植物が多いので安心です。

また、比較的容易に入手できることも、近年人気が出ている理由です。
観葉植物は花屋やホームセンターを中心に、一部ではスーパーや雑貨屋さんでも購入することが出来るので、植物の状態を見たり、比較したりしながら選びやすいです。
お気に入りの観葉植物を選んで育てられたら喜びもひとしおですね。

夏は植物やお花が育てにくいと知ってましたか?

夏の時期は、お花を育てるのが難しい季節です。
なぜなら、夏は暑い日差しの陽が続くため、水を枯らすとすぐにお花がしおれてしまいます。また、夏に流通しているお花の種類は少ないため、選択肢が少ないことも挙げられます。

一方で、観葉植物であれば暑さや寒さに強い植物が多いので、お手入れが簡単!植物の種類や場所によっては、水やりが週1~2回で済みます。
お手入れに時間をさけない方にもおすすめですし、旅行に行くときも安心ですね。

おしゃれなインテリアに採用された歴史

おしゃれなインテリアに採用された歴史

最近は、観葉植物は室内鑑賞やベランダガーデニングなどで非常に人気があります。では、人気はいつから出たのでしょうか?

その始まりは西洋からです。
イギリスやフランスの宮廷の庭で栽培された歴史があり、観葉植物のように1年中緑が綺麗な植物は「繁栄」や「長寿」の象徴として大切にされながら、野外の庭園内で使用されていました。 18世紀半ばから19世紀にかけて産業革命が起こるとガラス・鉄材が普及するようになりました。それに伴い、多くの温室が作られてから観葉植物の種類が一気に増えました。

日本での観葉植物の歴史

日本では、1884年ごろ横浜市でアメリカ人が販売していた記録が残っていますが、当時観葉植物がどれくらい普及していたかはわかっていません。
観葉植物が急速に広まったのは、1950年以降の高度経済成長期の頃です。

その頃は、日本全国で都市化が進んだことによって、街から緑が見られなくなりました。
生活様式も変化し、都市部では一戸建てから離れ、マンションなどの集合住宅に住む人々が増えたことで室内で育てられる観葉植物が注目されはじめました。

特に、大阪で開催された「花博」(1990年)以降、ガーデニングブームが起こり、家庭園芸が普及するようになりました。

2020年の現在、新型コロナウイルスによって在宅勤務になったりお家時間が増えたことで、再び家庭園芸に注目が集まっています。

観葉植物の年表

観葉植物の人気植物の推移を見てみても、変化を感じられます。

・1970年代ゴムの木とポトス
観葉植物がおしゃれな室内インテリアとして注目され始めた時期です。

・1980年代 ベンジャミンとパキラ
バブルの頃に流行ったカントリースタイルから、シンプルモダンにインテリアのトレンドが移行していった時期です。
台湾から輸入されました。幸運をもたらすお金の木の苗として売り出されていました。

・2000年代 ウンベラータとモンステラ
IKEAが日本に上陸し北欧インテリアの時代がやってくると、ゴムの木の仲間であるウンベラータとモンステラの大ブームが起こりました。
ウンベラータはハート型の葉っぱなのも可愛い観葉植物ですね。

ガーデンショップだけではなく、インテリアショップの中にもグリーンコーナーが出来たのもこの時期からです。

・2010年代 多肉植物とエアープランツ
現在の人気観葉植物は、多肉植物系、盆栽系、サボテン系やオリーブの木など小型から大型まで様々な種類が人気です。
鉢植えだけでなくハンギングバスケット型や金魚鉢のようなケース型も増えてきましたね。

水やりだけでいいので初心者でも育てるのが簡単!

水やりだけでいいので初心者でも育てるのが簡単!

「観葉植物を部屋に置こう!」と思っても、お手入れ方法などに悩む方もいらっしゃると思います。

種類にもよりますが、観葉植物は蒸れ・加湿を避ければ、乾燥・日陰・寒さに強く、病気や虫にも強いため、枯れる心配が少なく育てやすい植物です。
肥料をあげたり、まめに様子を見る必要がないため、室内で簡単に育てることが出来る手軽さが魅力です。

例えば、観葉植物で代表的なサンスベリアとポトスは、アフリカ原産の観葉植物で暑さ、乾燥や葉焼けに強いのが特徴です。
ポトスは葉の色の模様が一定でなく、茎も伸びていくので形状が変化し成長していく様子も楽しめます。

太陽の当たらない室内でも、育成用ライトを用いて明るい状態にするだけで大丈夫!太陽光の下と同じように育てられるお手軽さも、魅力の1つです。

また、土の表面が乾いたら水やりしましょう。水が受け皿に流れるくらい、たっぷりと与えてあげることがコツです。

置くだけで空気清浄化の効果がある

置くだけで空気清浄化の効果がある

植物には二酸化炭素を吸収して、酸素を排出するという、基本的な生命活動(光合成)があります。
また、空気が乾燥した空間では水分の蒸発量を増やし、一方で湿度が高い空間では抑える働きがあります。このことから、「自然の空気清浄機」とも言われています。

さらに、観葉植物は空気中のほこりや有害物質を吸着して、地面に落としてくれます。
室内では知らず知らずのうちに、目に見えないほこりや嫌な空気が漂ってしまいますが、置いておくだけでこんな効果があるなんて嬉しいですね。
人の出入りが多く埃も舞いやすい玄関や、リビングには非常に効果的です。
印象的なインテリアにもなり、風水的にも運気がアップし、良いことづくめですね。

室内で育てるときの、3つの注意点

1.クーラーの風に注意!
観葉植物は元々南国で生まれたので、風通しが良い場所で育ち、乾燥や暑さには強い性質があります。
しかし、クーラーの風が直接当たるような、極度に乾燥してしまう環境は厳禁なので注意しましょう。

2.葉のお手入れ
有害物質を吸着する分、葉の表面にはどうしてもほこりが溜まりやすく、葉の吸着力はだんだん落ちてきてしまいます。
また、大きいサイズの観葉植物だと、葉についたほこりが目に見えて気になることもありますよね。
その場合、月に1回くらいの頻度で、水を含んだ布を使って優しくぬぐいとってあげましょう。葉の表面がきれいになれば、吸着力も元通りになります。

3.室内光を当てる時間
室内光で育てる場合、1日中光に当てるのは避けましょう。半日ほど日陰になるように気を付けてください。

人気のあるオススメの種類の商品

観葉植物 サンスベリア6号穴あき陶器鉢(白赤) 高さ約75cm サンセベリア トラノオ

サンスベリアは観葉植物の中でも人気のある種類です。
理由は空気清浄力が観葉植物の中でもひときわ高い植物なんです。

お部屋のシックハウス症候群の原因物質の1つとされているホルムアルデヒドを効率的に吸収・分解してくれる植物がサンスベリアです。
ポトス、オリヅルランなどと並んで大学の卒業研究で参考にした論文でも多く見受けられます。
シックハウス症候群に悩んでいる方の対策として最もおすすめな品種です。

サンスベリアは特殊な性質を持つ植物で「冬眠」をする植物です。
乾燥には強いものの寒さには弱いため、最低気温が10℃を下回る日当たりの悪い冬などは、冬眠に入ります。
その場合は生育をストップしている状態になるため、温かい時期になるまでは水を上げなくても元気な状態のままです。
逆に水を与えると根腐れしてしまうので注意が必要です。

もし室内で最低気温が10℃を下回らない環境で育てる場合は冬眠をしないため、1か月に1回程度水やりをしましょう。
忙しい方や、観葉植物を育てる初心者の方には丈夫で育てやすい植物です。

縦に大きくなりやすいので達成感も感じやすく、大きい観葉植物を好む方にはぴったりです。

アイビー 手さげかご 寄せ鉢 M(01-1762/01-1772)

ハート型のように特徴的な葉で可愛いアイビー。
比較的小型なのでベランダのスペースでも育てられます。
冬でも野外で育てられるほど暑さ寒さに強いため育てやすく、つたがよく伸び、たくさん葉をつけるので初心者でも楽しさを実感して頂きやすい植物です。

観葉植物 寄せ植え(幸福の木)6号角高陶器鉢|(白黒) 高さ約75cm【yosem06-001002】

幸福の木はドラセナ・フラグランスの枝変わりによって生まれた、マッサンゲアナという種類の観葉植物です。
日本で最も有名な観葉植物と言われています。虫がつきにくく、害虫を気にされる方におすすめの木です。

水やりの頻度も春~秋は、週1回程度、冬場は2週間~4週間に1回で可能なため(上げ過ぎると逆効果です)、忙しい方におすすめな植物です。

育てる楽しみが増える観葉植物のまとめ

いかがでしたでしょうか。
観葉植物は、葉やその色合いを楽しみ、都市生活の中で自然を手軽に楽しめるものです。
インテリアとしても歴史があることも、また興味深いですよね。
ぜひ、ご自身のお気に入りの観葉植物を見つけて、楽しんでみてくださいね。
花うるるでは他にも生花、観葉植物、寄せ植えやハンギングバスケットの置き棚などを取り扱っております。ぜひサイトの方もご覧ください。

この記事を書いた人

sawa 

唯一の平成生まれで3児の母。バタつく毎日を過ごしていますが、花に囲まれながら働ける花うるるは私の癒し。
ハーバリウムは2000本以上作成。花うるるのブログ・インスタ係。撮影・編集・アップまでを一人で担当しています♪